はんぺん日記

〜ジャニオタが綴る雑記〜

泪にさえも戸惑うことなく、願いを歌う

「アイドルはいつかいなくなる」
「今年に入ってジャニーズ事務所で色々起こりすぎ」
「35歳の男性が転職を考えるのは普通のこと」
「本当のファンなら彼の選んだ道を応援するべきだ」

そんなことはもういい。

渋谷すばるが叫んだ「eighter」という、言葉は、この二ヶ月の間にネット上やテレビで流れていたたくさんの情報や言葉を超えて私たちに届いた。


その言葉が届けられたのは7月8日の「関ジャム完全燃」内で関ジャニ∞が7人で歌う最後のパフォーマンス。歌ったのは大阪ロマネスクとLIFE〜目の前の向こうへ〜の二曲だ。


大阪ロマネスクはいつもと同じように優しく綺麗で、中学生の頃初めて聞いた時と同じように大阪の綺麗な夜景が目の前に広がっていくよう。


「そんな綺麗なもんじゃないよ〜」
大阪の夜景に憧れると言ったらそこに住んでいる友達にはこう言われたし、実際に自分の足で大阪の夜の街を歩いて「そんなに綺麗じゃない」部分をもう何度も見たけど、「大阪ロマネスクを知っている私が見ている大阪の夜景」という、現実と夢の間を彷徨っているような景色が一つくらいあっても良いだろう。


そして、本当に最後の最後の曲である「LIFE〜目の前の向こうへ〜」を歌った後、彼が放ったのは今まで何回も言ってくれた「eighter」という言葉だった。


その、言い訳が無い、彼の全てが込められたそれを聞いて初めて「分かった」気がしたのだ。口にしてみればたった三文字の言葉。その言葉は、この二ヶ月の間にネット上やテレビで流れる「他の人が言っていた」言葉なんかまるでなかったように、私たちにまっ直ぐ届いた。


関ジャニ∞として2002年から最後まで全力で届けてくれた渋谷すばるの歌声や言葉。それに生かされたたくさんの「私たち」がいて、今も生きて、存在しているということは誰が何と言おうと変えることがない事実だ。


7月21日


世間的には何の変哲もない土曜日で、私としては自担である安井謙太郎くんの誕生日だからちょっと特別な日。


そんな日に、名古屋で行われる関ジャニ∞のコンサートに行く。6人になった彼らの姿を生で見るのはその日が初めてになる。


好きになった中学生から今まで「何があっても、エイトがいるし大丈夫か」と。そう思えたことがどれほど救いになったか。

高校受験や失恋や大学受験、その他、毎日の生活の中で少しずつ積み重なる辛いこと


そんなものが心を覆う度、友達や家族と同じように関ジャニ∞の存在を思い出していた。
「周りにいる誰か」よりも、彼らを心の拠り所にする時もあった。


彼らとはもちろん直接話したこともなくて、生で見るのは年に一回のコンサートだけ。それも「会う」という距離じゃない。いつだって彼らはステージに立つ演者で、私たちは観客だった。

一般的にいう「人間関係」には当てはまらない関係だけど、私たちは彼らをとても信じていて、そして彼も私たちの声や笑い顔を糧にしてくれていると信じていた。そして、それは今でも信じてる。


明日のステージで私は何を見るんだろう。どんな景色が目に映るんだろう。彼の姿が無いこと、歌声が聞こえないことに最初は戸惑うかもしれないけど、8人や7人だった彼らがいたから生きてこれたたくさんの「わたしたち」が観客席に居る。
関ジャニ∞というグループに生かされる。それは6人になっても変わらないのだろう。

大好きなHeavenly Psychoの歌詞「泪にさえも戸惑うことなく 願いを歌う」こんなにも似合うグループだから、明日もたくさんの愛と祈りを届けてくれると思っている。