はんぺん日記

〜ジャニオタが綴る雑記〜

(後半)Love-tuneメンバーを小説に当てはめてみた

Jr.祭り大阪公演が無事終わりましたね!

全員やシャッフルメンバーで歌う王道ソングとグループごとの個性がバッチリ出るコーナーとの絶妙なバランス、外周で鉢合わせする度に見せてくれる他グループメンバー間のいちゃいちゃ、全員上半身裸になって腕立て伏せをしたかと思えばバクステにぎゅぎゅっと集合してなぜか腕相撲をするありがたいトンチキコーナーまであって最高でした。


我が自担安井謙太郎さんは進行を進める場面が多く、頭の中で段取りとか会場の様子とか色々考える必要があったのかと思うけど、大変さは一切見せずふんわり笑った優しい笑顔でファンサしたり、雑誌「ar」ばりにおフェロな雰囲気をまとって色気をムンムン漂わせたり、最後にはきっちりエモい挨拶もして、完璧スーパーアイドルだったので、そんな姿をこの目で見れてとても幸せな時間でした。

横浜まで待ちきれない人も、今回惜しくも行けない人も、大阪の余韻に浸っている人も、追加公演の当落が気が気じゃ無い人も、Love-tuneのメンバーっぽい本で癒されてください。


今回は森田美勇人さん、真田佑馬さん、阿部顕嵐さんのお三方です。


森田美勇人

「試着室で思い出したら本気の恋だと思う」


朝起きてクローゼットやタンス、透明のプラスチックケースを開けるとき、何かしらの気分に沿って服を選び、手に取る思う。


とにかく着心地の良さを優先したい気分
失敗がないいつものあのコーデ
デートする相手の好みのあのスカート
自分の趣味全開で、ちょっと寒そうだけど我慢してでも着たいあの服
つけるだけで気分が上がるアクセサリー
もう適当でいいや〜〜って気分


こだわりがある人も無い人も、服を手に取る前に何かしらの考えは巡らせるんじゃ無いか。


そんなファッションにまつわる日常をテーマにしたこの本の作者はルミネなどの広告コピーを手がける尾形真理子さん。


思わず目を引くタイトルはもちろん、物語の中にも宝石みたいな言葉が入っているこの作品は、渋谷にあるセレクトショップに買い物に来る5人の女性をを主人公にした短編集。


高校生から付き合っている恋人と倦怠期。
仲の良い後輩の結婚式…楽しみだけど結婚相手は自分の元彼。
華やかな業界で働く恋人の隣で引け目を感じてしまう「凡人で真面目な」自分。


そんな悩みを持つ彼女たちは、店長さんのアドバイスを元に自分だけの服を見つけるけど、服を選ぶ基準は物語によって様々だ。


少し背伸びしていつもと違うデザインを選ぶ主人公もいれば、自分の良さを存分に引き出すアクセサリー、いつもの服装よりも少し力が抜けた感じの服を選ぶ主人公もいる。


それは、悩む彼女たちに少しだけ勇気をもたらしたり、希望を与えたり、自分をもっと好きになれる魔法をかけてくれる。


この小説が美勇人さんにぴったりだなあと思ったのは、お客さんに服のアドバイスをする店長さんと、Love-tuneメンバーの服のデザインをする美勇人さんの姿が重なったから。


ただ「似合う」ってだけじゃなくて、新しい一面を引き出したり、元々のその人らしさをさらに魅力的にみせたりする洋服。
美勇人さんがデザインした衣装が私たちの心を掴むのは、ただかっこよくてセンスがあるからじゃない。
一人ひとりがかっこよく、時にはチャーミングに輝いてステージに立つことを想像しているからだと思う。



Zepp単独公演に行けなかったわたしはLove-tuneTシャツを持っていないので(根に持っている)今回のJr.祭りで販売されたバンダナがが初めてのオリジナルグッズということになる。


ミュートモリタさんが思う「オシャレ」を詰め込んだというだけあって(安井謙太郎さん談)想像以上に可愛く、「普段使いできるかどうか」というハードルを楽々クリアした。


デビューしていないにもかかわらず「ビートくん」というオリジナルキャラがいて、ハートというモチーフがあって、その中でデザイン、色遣いともにセンスが爆発しているおしゃれ番長がいるってだけで今後のグッズ展開にも期待しかない。


関ジャニ∞ファンだった中学の時はエイトレンジャーのポーチ!ツアー名がでかでかと入ったかばん!シュシュ!学校で使う!欲しい!という欲とお財布の中身を相談する日々だったけど、高校生、大学生になるに連れて「普段使いできるかどうか」がグッズを選ぶ基準になっていた。

Love-tuneを応援し始めてからは、ジャニーズJr.という立場もあってオリジナルグッズが展開される機会は少ないため、デザインの詳細が出ていない段階でもとりあえず「買おう」という気持ちにはなるのだけど、そのデザインが可愛くて本当に幸せな気持ちになるから、ミュートモリタさんとLove-tuneメンバーには本当に頭が上がらない。

余談だが、地元に帰るとジャニオタの友達はほぼいない。昔一緒に関ジャニ∞や関西ジャニーズJr.に通っていた友達はいるけど今のジャニーズJr.事情やグッズについてはおそらく知らないので、今度遊ぶときにしれっとバックにつけて行って反応を見たいと思う。



真田佑馬

銀河鉄道の夜


銀河鉄道の夜宮沢賢治って文字の並びだけ見るととっつきにくいと思う人いるかもしれないし、読んだことがあったとしても結局何が言いたいかわからない!って思ったかもしれない。


私も一回高校生くらいの時に読んだけど「この本は最終的に何が伝えたかったのか」「ここのセリフはどういう解釈をすれば良いのか」と考えたけど、結局何も分からずに終わってしまった。


なんでこの話が長〜く読み継がれているんだ?!って思ったけど、最近になって意気込まずパラパラと読んでみると、とても良かった。


結局何の話?とか、何が伝えたいの?を追求するのも大事だけど、最初は物語に出てくる美しい景色と、登場人物の心臓の音まで聞こえそうな登場人物の感情の揺れ動きを体験してほしい。それだけで、読んで良かったー!ってなる。


読んだ後研究者の見解も知りたい!と思ったら調べても良いかもしれないけど、まずはそれぞれの楽しみ方で、それぞれの景色を楽しめば良いと思う。


知識も何にもない私なりに見出したこの作品のおすすめポイントは二つ。

一つは、人間っぽさが出ているところ。
淡々としていて、絵本みたいな優しいな優しい文章。だけど、その中に小さな悲しさや、やりきれない気持ちや、優しい気持ちがある。


もう一つは、どんな心の状態にも寄り添ってくれる美しい銀河の描写。
コンサートの後、自分の目で見た打点の高いペンライトの灯火や全力で踊るメンバーの姿の美しさを心の中で整理しきれないときがある。
景色は鮮明に目の前に浮かぶし、心も、その時感じたことをしっかりと覚えているのだけど、その美しさを声に出して伝えて下さいと言われると、語彙力に乏しい私はとても難しく感じてしまう。


そんなとき、宮沢賢治の文を読むと、あぁこれだと思うのだ。ひとつひとつの表現が心に浮かぶ景色とリンクする。


これはコンサートの光景に限らず、忘れられない風景や言葉にできない気持ちを重ねるときっと心にストンと落ちると思うのでオススメである。

さて、真田くんと銀河鉄道の夜の親和性について書いていく。

真田くんは、MCとか雑誌のインタビュー、局動画を見るととても人間っぽいなと思う。基本的には大人っぽい落ち着き払った雰囲気でのんびり話を聞いているけど、ちょっと拗ねたり、表情に出たりするのがとても彼らしくて良い。
まっすぐだし感情豊かだけど、それを前面に出すのではなく、コントロールして話していて、それを見抜いた安井くんに突っ込まれたりしているのがたまらなく愛おしい。


優しくて不器用で穏やかな彼が感情をむき出しにするのはギターを持った時だ。そのまっすぐな熱はステージを、客席を熱くする。心までステージに引っ張られる感じは彼のパフォーマンスを見ないとなかなか伝わらない。

優しい人間っぽさと、彼の熱で作り上げられた熱く美しいステージ。


この作品とぴったりではないだろうか。



阿部顕嵐

さきちゃんたちの夜」



吉本ばななさんの短編小説。
主人公は五人の「さきちゃん」

恋愛、仕事、家族の問題…というようなテーマを超えた、日々を生き抜く女性たちに向けられた物語。

あらんちゃんこと阿部顕嵐さんは、お顔は宇宙の星を集めたみたいな輝きを放ってるし、まっすぐ心に届く澄んだ歌声だし、笑っても喋っても動いていても静止画でもとにかくずっと美しくて天上人みたいなんだけど、私たちと同じ人間だと思わせてくれるような、不思議な親しみやすさも持っている。

アイドルの仕事は私たちの見えているところ以外で大変なことがそりゃあもうたくさんあるんだと思うんだけど、それを静かに、したたかに、それでいて力強く乗越えているんだなと思う。

私たちの日常も、テレビドラマみたいな事件や恋愛のドタバタが毎日繰り返されているわけじゃないし、「今日一日中調子悪かったな〜〜」って思う日もあるけど、よっとずつ前に進んでいるし、ドラマほどじゃあなくてもそれなりに大変なこととか辛いこともある。


芯が強くて、決っして心の炎を絶やさないあらんちゃんのような主人公の生き方に勇気付けられるし、読み終わった後には、地味とか派手とか関係なく自分も物語の主人公なんだと気付くことができる、素敵な贈り物をもらったような気になります。


以上です。


ジャニーズファンとしての楽しみ方って、映像や雑誌を見たりコンサートに行ったり…っていうのが一般的ななイメージだけど、twitterを見ているとグッズリメイクしたり、ロケ地を巡ったり、コンサート仕様に綺麗なネイルをしたり、色んな楽しみ方があってとても良いな〜〜と思う。

この小説○○くんっぽい!とか、この話の雰囲気コンサート後のセンチメンタルな気持ちにぴったり!とか、そういうノリで読書をするのも先述した楽しみ方の一つだと思うし、住んでる場所とか環境とかに左右されずできると思うので、良ければ参考にしてみて下さい( ^ω^ )