はんぺん日記

〜ジャニオタが綴る雑記〜

(前編)Jr.を応援するということ〜レオレオニの珠玉の絵本たち添えて〜

レオレオニ、という名前を聞いてピンとくる人は少ないと思う。それでも、↓の絵本の表紙を見たら「あぁ!これ描いた人か〜」と納得するかもしれない


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スイミー ちいさなかしこいさかなのはなし [ レオ・レオニ ]
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スイミー
レオ・レオニ さく・え
たにかわ しゅんたろう やく

小学校の国語の教科書にかなりの高確率で載っている「スイミー

この作者こそがレオレオニさん

レオレオニはスイミー以外にもたくさん絵本を出していて、可愛い動物たちのイラストをモチーフにしたグッズは雑貨屋さんとかでもよく見かける。

それでも、絵本の内容で有名なのはスイミーくらいなんじゃないか?と思います。

レオレオニの絵本は「大人のための絵本」と呼ばれているものほど難しくないし、文章も簡単に読めるものだけど、その短いページ数の中に胸熱なレオレオニ・イリュージョンがぎゅっとつまっているのです!セクゾの「ぎゅっと」くらい胸熱!!!

わたしは「絵本講師」という資格を持っていて、資格の勉強をしたり、講師として絵本講座を開く準備をする中でレオレオニ作品の奥深さを知りました。


そして、安井謙太郎くんやLove-tuneを好きになってから読むと、これがより一層心に沁み渡ること…(絵本講師の資格勉強中は関ジャニ∞大好きなeighter時代で、芦屋で資格の勉強会に参加した後、「十祭」に駆けつけたりしていた)


そんなレオレオニの珠玉の絵本たちを、ジャニオタ的オススメポイント☆と共に紹介していきます。


フレデリック ちょっとかわったねずみのはなし】


この眠たげなネズミの顔、見たことある人いるのかな?グッズだったら一番多いのがこの絵本の主人公、フレデリックです。



冬に備えてせかせかと食料を集める仲間達の横でじっとして、だんまりしているフレデリック

仲間たちは「なんであいつは動かないの?」「変わってるよね〜」と横目で見つつ、せっせと食料集めに励みます。

ネズミ達は冬を迎え、最初は集めた食料を食べてあたたかく過ごします。

それでも食料は尽き、仲間たちは元気が無くなってきます。

そんなとき、フレデリックは自分が集めた色や音をポツポツと話し始めます。

その鮮やかな詩のような言葉を聞いて、心身共に冷え切っていた仲間たちはあたたまり、フレデリックに感謝します。

最後はフレデリックの照れ笑いで締めくくられるこの物語は、目に見えるものや物質的にすぐに役に立たつものはもちろん必要だし、そのために働くのも大切だけど、自分を生かしてくれているのは即物的なものだけではない。

心をじんわり温めてくれたり、起きたてみたいなぼんやりした頭をぱちっと覚めさせてくれる言葉や音楽や体験も絶対に必要だと思わせてくれます。


そう!わたしたちにとってのジャニーズであります。



中学生で関ジャニ∞に魅せられてから今日まで出会ってきた人をトータルでみると、批判的な意見よりも肯定的な意見の方が多かったけど、それでも「テレビの人が好きってどんな気持ち?」と言って笑う人も居たし、中学生から私の趣味を知っている友人に「今はジャニーズJr.の安井謙太郎くんやLove-tuneのことが好きだ」と話したら、「え〜!?“まだ”ジャニーズ好きなの?」「お金無駄だよー!」と言われたこともあった。

きっと「傷つけてやろう!」みたいな気持ちは無くて、「えー、そんな甘そうなフラペチーノ無理!よく飲めるね〜」って気軽に言うみたいな感覚なんだと思う。
だから、その場は適当にえへへって笑ってごまかすか、冗談言える相手だったら「いやいや無駄じゃないから!」って冗談混じりに返していました。

でも、こういうことを言われた日に安井くんの顔を見ると、一瞬…一瞬だけ、今安井くんを応援しているこの時間は無駄なのか?と自分に聞いてしまう。

邦ロック好きが相変わらずライブハウスに通ったりフェスに行く。
中学から続けてきたバスケを社会人になってもやっていてNBAの試合は必ずチェックする。

趣味としてはそんな事例とそんなに変わらないのに対象が「ジャニーズ」で、その中でもデビューしていないジャニーズJr.を応援しているというだけで他の趣味よりも批判的な目で見られることが多い。


それでも私は生かされていた。
仕事で辛いことがあっても、明日の少クラや今週末発売の雑誌のことを考えるとどうにかこうにか乗り切れた。

忙しくて心に余裕がなくて、情報をリアルタイムで終えない日が続いても、コンサートに行けなくても、
コンサート前にスタバで食べた朝ごはん、会場の電気が消えてペンライトの煌めきだけになった瞬間や、たくさんの光を含んだ安井くんの瞳、コンサート後に見た夜景、ホテルに帰る途中に寄ったコンビニで買ったコーヒー

そんな宝物のような思い出を頭の中で描けば、目の前の景色に色が加わる。ほんの少しだけど、さっきよりは確実に鮮やかになる。


ただ単に、人類として生きるために絶対に必要なものじゃないかもしれないけど、「わたし自身が」生かされるためには欠かせないもの。


きっと、誰の心にもあるそういうものを「ことば」「いろ」という優しい表現で伝えてくれ、ジャニオタの心の強度を上げてくれる本です。




【アレクサンダとぜんまいネズミ ともだちをみつけたねずみのはなし】

またネズミかよ!と思ったあなた。

そうですまたネズミです。



小動物無理〜!という方は是非目を細めてご覧いただきたい…

レオレオニが強火小動物担だったこともあり、登場人物は9割小動物です。うさぎやらネズミやらカエルやら!

先ほど紹介した「フレデリック」にはネズミがわんさか出てきますが、この作品には二匹しか出てきません。そう、題名にもなっているアレクサンダとぜんまいネズミのウイリー。
二匹は神シンメなのです(私解釈)

宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」に出てくるジョバンニとカンパネルラも神シンメなのですが、この二匹も負けていません。

「友達には親切にしましょう」「友達のためになることをしましょう」というような教訓的なメッセージがあるわけではないですが、二匹の心をそのまま色付けしたような美しい絵を見るだけで「あぁ、何かこういう関係って良いな」って思えてきます。

ジャニオタの皆さんの心の中にはそれぞれお気に入りのシンメがいると思うので、美しいシンメに思いを馳せながら読んで下さい。


さて、レオレオニの絵本紹介をメインに書き始めましたが、段々と「ジュニアを応援することとは」みたいな文章になり、分量も増えてきたのでここらで一旦区切ります!

後半は2冊の絵本を紹介していきます〜!