はんぺん日記

〜ジャニオタが綴る雑記〜

劇団四季「オペラ座の怪人」がおすすめな話

台風が接近し雨も風も強くて急いでマフラーやニットを押入れから出し始めた10月のとある土曜日に、オペラ座の怪人(@広島上野学園ホール)を鑑賞してきた。

舞台は最初から度肝を抜かれ、今でも疲れたとき、「マスカレード!」の圧巻の光景を思い出すとたちまち元気になる。

鑑賞後だからこそこんなことを言えるけど、鑑賞前の私と同行する友人は全く知識が無い状態だった。
強いていえば、高校の時に遊びに行った他校の文化祭で元彼のクラスが「オペラ座の怪人」をやっていて、チラッと見たくらいだ。(元彼の友人が「号外だよー!」と新聞紙を撒き散らしていたことしか覚えていない)

怪人ってそもそも何?
ダーン、ダダダダダーンの音楽は怪人登場のBGMなの?
時代設定いつ?
ホラー?ラブストーリー?ファンタジー?

チケットを予約したのもギリギリで、映画や原作本やサントラを確認する間も無くやってきた鑑賞日の前日。

私と友人は「舞台中に寝たく無いし、早めに帰ろう!」と言いつつも前日は終電ギリギリまで酒を飲み、帰宅してからも(友人は私の家に泊まった)「台風だし絶対寒いよ!」「冬みたいな気温らしいよ!」「タイツ20でにーと言ってあれやこれやコーディネートを考え、「BGM代わりに…」と流していたジャニーズのDVDを見入ってしまい(この日は佐藤勝利さん主演「49」を見ていた。矢代さんかっこいい)寝付いたのは午前3時。家を出るのは5時。鈍行列車のみで行く計画を立てていたため、始発に乗らなければならないのだった。

台風で既に荒れ狂っている天気だった翌朝、起きると午前7時。
ここで「経費削減のため、新幹線は使わず鈍行列車のみで行こう!鈍行列車も、期間限定の割引切符を使ってさらにお安く!」という計画が崩れ去る。

新幹線を使うプランに切り替えたけど、広島に着くまでの時間+昼食+会場までかかる時間を考えるとそんなに余裕は無さそうだ。

結局、ウィキペディアであらすじを確認しただけで迎えた開園10分前。幕が上がり、私たちはパイプオルガンの音とともにパリ・オペラ座にタイムスリップし、あらすじを知らないことやオペラに詳しくないこと、知ってる役者さんがいないこと(ライオンキングだったら、「シンバ役はこの人かぁ〜!」くらいの知識はあった)は全部すっ飛んだ。

たくさんの場面あるけど、私は以下のポイントが印象に残りました!

①衣装の可愛さ!!

パリ・オペラ座の衣装のイメージはぱっと見どれも同じような、ゴテゴテのフリルに、ウエストがきゅっと絞ったカーテン生地みたいなドレスを想像していたけと、全然違う!

特に印象的だったのが「マスカレード」

出演者全員が舞台に上がって新年会をするというこのシーンは、歌もダンスも圧巻だけど、衣装も本当にすごかった!

2階真ん中あたりから、双眼鏡無しで見た私でも分かる刺繍の細やかさや、そのぞれのテーマに沿った仮面や衣装のこだわりは近くで見たかったなぁっ思った。

イメージとしては、Kis-My-Ft2「キミトノキセキ」のPVバックジュニアみたいな感じです!


②「裏側が見える」感覚

オペラ座の怪人に限らず、舞台の見方は人それぞれだけど、その見方の一つとして

俳優さんたちは、「劇団四季の役者」ではなく「18世紀オペラ座の役者」
私たちは「劇団四季を見にきた客」ではなく、「18世紀オペラ座でのオペラを観にきた客」という見方もできる。

これは、お話が架空のものとはいえ今もパリに実際にあるオペラ座が舞台である
舞台中に出てくるオペラシーンでは全演目が実際にあるオペラナンバーである
このことが関係しているんだと思う。

だから、私は「舞台役者たちの壮大なメイキング」を見ているような感覚になるのです!


もしこの舞台の原作や映画に詳しい人だったら、「あのシーンは舞台ではどう表現されているのだろう」と見るかもしれないし、出演者のファンだったら「○○さんのクリスティーヌはどんな表情で歌うのだろう」と見るかもしれない。

私は出演者も原作も映画も何も知らない状態で見たので、余計に先述したようは「18世紀の観客」として舞台に入り込めたのかな。

あと、観劇後に様々なレビューを見て気付いたことだけど、Kis-My-Ft2のライブDVDではお馴染みのボリューミーなメイキング映像が大好きな私は「ミステリアスなラブロマンス」というよりはどちらかというと「舞台役者たちの、芸術の世界での裏側」という目線で見ていたかもしれない。

ジャニーズDVD特典のメイキングも大好きな人はハマりやすいかもしれない…!!



3 この物語がうまれた舞台背景

オペラ座の怪人は1900年代初頭に出版された。まだ、人影を検知するセンサーや、セキュリティシステム、インターネットが無かった時代の幽霊や怪奇事件は、今よりも更に「恐怖」を感じる度合いは強かったのでは?

そんな時代背景があるこの作品だけど、ただ「恐怖」が前面に押し出されるのではなく、怪人の心を覆い尽くす孤独や、愛についても表現されている。
オープニングのオークションシーンでは、もう2度と戻らない仲間や思い出を振り返る時の切ない感情が、本編とは対照的な薄暗い照明、その静かな場所に鳴り響くオルゴールのメロディーで強調されている。
私たちが想像する「オペラ座の怪人」の華やかなイメージとはかけ離れた薄暗いシーンだから、より一層昔を懐かしむ老紳士の気持ちが伝わってきて、やたら切ない気分になります


まとめると、オペラ座の怪人はそんなに難しくないしあらすじ1ミリも知らなくても楽しめるよ!!!

広島は11月19日が千秋楽だけど、12月27日から京都劇場で開幕するみたいなので是非。


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